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平成21年3月31日火曜日

「おくりびと」を「たずねびと」

日本アカデミー賞各賞総なめ、また本場ハリウッドで行われた「アカデミー賞外国語映画賞」を受賞した「おくりびと」。もちろん、ストーリーや日本ならではの死に対する尊厳の表現など、中身も充実しておりました。それに加えて、山形県内各地でロケが敢行され、その素朴な風景や味のある建物なども話題となりました。
現在でも、「おくりびと」受賞での感動と旋風は熱いままで、DVDが発売になった現在でも、いまだロングラン上映中、地方巡業上映中であります。
山形では、置賜の「天地人」、庄内の「おくりびと」、村山の「モンティディオJ1昇格」と勝手に盛り上がっているところです。

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私ももちろん見に行ってきたのですが、その作り込みのすごさとストーリーへの引き込まれ方に感動をしてまいりました。地吹雪のシーンの最初から泣いて笑って、泣いて笑って、泣いて、泣いて笑って、泣いてと泣き笑いが二時間で8回もありますから、飽きないし感情が高ぶったまま見続けられるという非常に珍しい映画でした。本当にいい映画でした。(これを見るときは、やはり、生活感のない映画館でどっぷりと浸るのが最高ですね)
おそらく、私も映画を見る方ですが、過去見た中では間違いなく三本指に入る名作となりました。涙があふれて止まらないし、映画終わった後も感極まってしまい、映画の話ができませんでした。話題に触れるとまた涙がこみ上げてくるからです。これほど目が腫れてしまった映画はあまりありません。
おそらく、見ている人それぞれの「惜別の念」とオーバーラップするのだと思います。だからこそ、多くの人との別れを経験してきた人ほど、感情移入してしまうのではないでしょうか。

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映画の中に、時折白鳥が出てきます。メインロケ地になった酒田市周辺には、越冬するために白鳥をはじめとした渡り鳥たちが沢山います。そのなかでも白鳥は「魂を運ぶ鳥」ともいわれ、まさに「おくりびと」にもぴったり。そのあたりの韻を踏むようなところが、映画には数多く出てきます。

日本の文化や風習を外国の人に見せたいという思いなのか、葬式のバックにひな人形があったり(通常なら片付けますよね?赤色だし)、山形らしさの演出で花笠や太鼓があったり(庄内で花笠はあまり踊りません)、土着の風習の葬儀(最近ではめずらしくなった)を撮影したり・・・改めて感心します。

もともと富山の方が書いた本が原作ですが、庄内がロケ地になったことで「納棺夫日記」という映画タイトルは付けられなくなりました。そのため、「おくりびと」とタイトルになりました。
そのロケ地の庄内は、「空港がある」「高速がある」「電車もある」「庄内映画村という映画ロケ誘致団体があり、地元協力も得られやすい」「ロケもしやすいし、ロケハンもかなり楽」「ほどよく田舎」ということで、低コスト予算(おそらく3億?)で作成するにはもってこいだったと言われてます。

出てくる潰れかかったオーケストラは山形交響楽団で世界的に有名な飯森範親氏が実際に指揮をとり、本木雅弘さんのチェロの演奏をしています。本木さんのチェロへの情熱はたいへんなもので、役者根性を改めて思い知らされました。広末涼子さん演じる奥さんがチェロを音を聞きながら眠るというシーンがありましたが、実際にホテルの屋上?で本木さんがチェロの練習をしている音を聞きながら、広末さんは寝たといっておりました。その山形交響楽団は、指揮者村川千秋氏が結成に携わりました。その村川千秋氏は、村川透監督のお兄さんです。村川透監督といえば、「西部警察」「あぶない刑事」「はみだし刑事 情熱系」「探偵物語」の監督で、映画「野獣死すべし」でも監督し、お兄さんが指揮者として登場します。

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まぁ、語ると尽きないのですが、簡単にいえば、夫婦でハマりました(笑)
で、たまたま酒田に出張がありましたので、そのロケ地を巡りながら、家族で2時間ほど散策と食事をしてきたのでした。海のものも山のものもおいしい街です。

そんなざぶん家のお散歩もスライドショーでどうぞ。

平成21年3月24日火曜日

「失敗は成功の母」と言うけれど

「失敗は成功の母」とは言いますが、「成功は偶然の賜物」でもあると感じる今日この頃です。

ある晩、明日の朝は晴れるとの予報と、少し雲がある絶好のコンディションに久々の撮影のチャンスを感じました。
「これは行かなければ・・・」
私は早々に床に就いたのでした。

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最初から実験が目的と言えばそうなんですが、あわよくば感動の作品を!といきこんで、夜のインターバル撮影(TIMELAPSE撮影)に先日出かけました。

今回も単焦点の明るいレンズでの実験です。
ちなみに今回の実験テーマは、

1:明るいレンズでの星撮影の設定が、星のインターバル撮影にも使えるか?
2:朝焼けまでのインターバル撮影の場合、MモードなのかAvモードなのか?
3:RAW画像でやってみよう!
4:ロケーションの確認
5:新しくなったPicasa3でインターバル編集ができるぞ!

などなどです。さて、その朝・・・

朝3時頃目覚ましをセットし、4時間ほどの仮眠(?)をとりました。
いつもは熟睡の時間にもかかわらず、目覚ましがなるとパッと目が覚めました。
(いつもの朝はこんなに元気に起きているのか?俺!)
そして、機材の最終確認およびホッカイロを箱で持ち出す。

車のエンジンをかけ、しばし考える。場所の選定である。
撮影現場を2~3ヵ所考えていたが、雪があって1-2月には行けなかった場所を思いついた。
今年は春が早いので、そこに雪がないことを前提にその一つに向かう。

道路には雪がないが、周りにはまだ雪がある。そして山頂なので、かなり冷え込んでおり、また風も吹きかなり寒い。
風にも強いタイプの三脚を立て、カメラをセットしていくが、タイマーの調子が悪い。予備の電池でやってみる。とりあえず動いた。寒いので電圧降下したか?

電圧降下を考えて、カメラのバッテリーの代わり、ACアダプターを準備。しかし、肝心の延長コードを忘れ断念(ダメモード開始?)

最初からタイマーの設定が難しい。8秒露出すると、8秒のインターバルではだめなのだ。記録する時間のラグがあるのでインターバルが変則的に・・・。RAW画像なので処理に時間がかかるのだ。それを見こんで新しいCFカードを導入したんだけどなぁ。そのラグのため、最初から動きがへんてこな作品が・・・

名づけて「星空テスト」(そのまんまじゃん)


そのあと、夜明けが迫ってきたので、かなり焦りモード。
慌ててインターバルの時間調整しつつ、モード選択を迷ったがAvモードで撮影を選択。
そして、いい感じのインターバル撮影向きの雲があったので、アングルは朝焼けと雲だのみのアングルをチョイス。しかし撮影を始めてから気がついた。意外と月が邪魔だし、明るすぎる(失敗か?涙)
データに、果たして星は映っているのか?

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= 車の窓から、空を眺めながら =

寝ながら星を見られるのは贅沢だなぁ。さそりも空にあがってきた。
木星と月もランデブーしている。いい空だ。

雲が流れ、星が瞬き、三日月のお月さんがこちらを見ている。
街は輝き、100万ドルではないが1万ドルぐらいの夜景にため息が出る。
でも、人工的な光も多いね。

カーオーディオから流れる癒し系の音楽にさらにため息が出る。
ちょうど、TINGARAの「星月夜」が流れてきた。いいね。
時間が雄大に流れる。

ぼーっと空を眺めていると、夜の帳と朝焼けの境界線を見つけた。
夜と朝の境目ってあるんだね。生まれて初めて気づいた。

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しばし、車の中で、TINGARAを聞きながら、自分の世界に浸っておりました。でも、星を眺めたり、音楽を聞いたり、時々カメラを見に行って・・・あ、いけね。これじゃ、全然眠れないじゃん(^^;昼寝ならぬ朝寝する予定が出来ないぐらいに忙しい。

しかーし!
そのうち、天気があまりにも良くなりすぎて、だんだんと雲が減っていく・・・Oh!No!
結局、月と空が映っているだけのつまらない風景になってきたので、これまたちょっとで撮影中止。

できたのがこれ。「星月夜明け」(なんか聞いたことある曲タイトルのパクリ?)


このアングルに夜景を入れると明るくてかぶるし、もっと自然だけの世界の中で撮影するといいのかなぁ。

ということで、他にも街をいれた朝焼けも撮りましたが、途中心配していたバッテリー切れで断念。でも雲もない快晴になったから悔しくもないか。

むー。結局、今回も実験で終わってしまったようだ。
眠いので、家に帰ってもう一眠りするかな・・・

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今日の教訓
1:星だけならMモードで固定
2:雲やロケーションを選べ!時には前景もありだ!
3:お月さま入れるなら、雲がないときついぞ
4:朝焼けは・・・まだ修行が足らん!

~業務連絡~
※今回のアップのために、Youtubeのアカウントを作成しました。
http://www.youtube.com/user/ZabunJP

平成21年3月17日火曜日

RAWからの現像

デジカメで写真を撮影すると、そのあとパソコンにデータを移します。
そのあと、整理や色調整、トリミングなどを行い、プリントアウト(あんまりしないですが)したり、ブログへのアップなどするわけです。
みなさんは、どんなソフトを使っていますでしょうか?

私の場合、最近までメインで使っていたアルバムソフトですが、Google社の無料ソフトの極み「Picasa3」です。「Picasa3」では、Raw画像の現像(Jpeg変換)やスライドショーの作成、インターバル撮影の動画化やブログ(Blogger)への自動アップなどもでき、さらに、文字のオーバーラップやその作った作品をインターネット上のネットアルバムに保存させてくれます。しかも1GB分も提供してくれるというすごいふとっぱらなGoogleさんです。

でも、このソフトにも限界が来たのです。(その限界は後ほど)

そこで、TINGARAのひでおさんに相談し、AdobePhotoshopElements7を購入し現在使っております。
操作性や機動性は落ちますが、現像処理はさすがです。Elementsといえどもしっかり現像できますし、ちょっとしたフィルターや合成なども可能です。(使い方はその分覚えることが沢山ありますね)
レイヤー処理できるのが、一番いいですね。Ver7はPicasaもかなり意識したつくりになっており、整理や作品作りもできるように、一応なりました。昔のElementsよりもサービス性がありますね。とても14490円(定価)とは思えないです。
本当は、PhotoshopCS4買えればいいのですが、いかんせん高いのと機能の大半は使いません。もちろん、使いたい機能もたくさんあるのですが、プロにでもなったら考えます(笑)

この「PhotoshopElements」いいソフトなんですが、ちょっと私のノートパソコンには重たいです。メモリは2GB以上欲しいです。一緒に買ったPremiereElementsにおいては、いくらDualcoreといってもCPU処理能力は限界で、さらに、メモリ1.5GB+ReadyBoost3.7GBという構成の限界にも出会いました。(涙)ビデオの編集は、最新のデスクトップでやりましょうね。

脱線しましたが、RAW画像の現像処理の違いが、ソフトによって違うものなんです。
もともとRAW画像は、作品をいじらず、そしてJpegに圧縮処理しない分情報量が多くなります。
処理の手間もかかりますが、本当は撮れていた情報も、Jpegにすることでホワイトバランスなどの自動調整で削ってしまうよりは、恐らくましだと思わないと納得できないかもしれません。
最近のデジカメは、フルオートでも十分にきれいに撮れるので、Picasaでもいいと思います。
ですが、天体写真を撮る人にとって、宇宙空間の黒が現像できない(自動調整の宿命で、自動的に明るく現像してしまう)のは致命的なんです。以下に例をとって見てみましょう。

Adobe Photoshop Elements7にて手動調整による現像で出来た作品は、


ちなみに、Picasaにて自動的に現像してしまうと、以下のような作品に・・・


何となく夜景としてはありですが、天体写真としてはだめですね。
だいぶ現像の仕方もマシになってきましたが、現像ってやりすぎると「非現実的」になるし、やらないと撮影者の意図通りの「感動的」な作品に仕上がらないし、その加減が未だにわかりません(^^;

その1:Picasa3による自動的現像処理


これを、最初、その2のように現像してみました。星の数を優先した結果です。でも、明るくし過ぎたのか、ダークノイズと光害が目立ってきます。そして闇が明るいと指摘を受けました。

その2:AdobePhotoshopElementsによる前回の手動現像処理


今回は、思い切って黒をクロらしく現像してみました。
その3:今回の主導現像処理


星の数は減りましたが、宇宙空間は真っ暗です。本当は真っ暗で、星もたくさん映っていると最高なんですけどね。

知れば知るほど、難しいのぅ。

平成21年3月15日日曜日

「北斗星」に「彗星」「銀河」「明星」・・・これなぁんだ?

「北斗星」「彗星」「銀河」「金星」「あけぼの」「あかつき」「明星」・・・

星ネタ続きだから、天体の話題と思った方もいるかもしれませんが、このあと、
「冨士」「はやぶさ」と続くと、わかった方もいるでしょう。
そんなあなたは、十分に鉄分が足りてます。
そうです。駆ける「蒼い翼」こと「ブルートレイン」のことです。
(ネタ提供・・・かわむつ先生)

遠い昔、私の鉄分もいい感じにあった頃、ブルートレインはあこがれの的でした。
東京に特急やら夜行列車で行くのが当たり前の時代、ホテルのような居住空間や食堂列車で贅沢に東京に向かえるブルートレインはあこがれの的でした。

そのブルートレインですが、その歴史にまたひとつ終幕が訪れました。先日3月13日で『冨士』『はやぶさ』がラストランとなってしまったのです。東京駅発の定期の機関車牽引列車のダイヤは、これで消滅だそうです。それを知ったのは、なぜかTINGAR経由でございました。
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話せば長くなるのですが、まとめると、
TINGARA応援団仲間の「かわむつ」先生と「まっちゃん」先生の二人が、ボクネンズパーティ(不定期に行われるTINGARAのひでおさん主催のパーティ)にて、3月13日のブルートレインのダイヤ改正に伴う廃止が協議されました。この二人の先生は、筋金入りの鉄道マニア(通称:鉄ちゃん)であり、その情熱と熱意と模型を愛でる二人に、いたく感動し、共感したTINGARAのマドンナこと「つぐみ」さんがそのラストランを見るべく約束させられた(!?)のでした。

下見もこなし、そのラストランを撮影&録音しようとした、TINGARA応援団鉄道マニア部隊+TINGARA歌姫のユニット(通称:鉄組)に、録音のエンジニアとして、プロのミュージシャンとして黙っていられなくなったTINGARAのひでおさんも巻き込みながら、その当日「RadioTINGARA」の録音までこなすことになったのでした・・・
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ここまでの経緯が面白く、ブログでじわじわと盛り上がる感じに(違う意味で炎上?)、私も熱くなってきたのでした。

参考ブログ

つぐみんぐ:
ブルートレイン『冨士・はやぶさ』レポート
録りました!ブルートレイン『富士・はやぶさ』ラストラン

まっちゃん酢:
寝台特急「冨士・はやぶさ」よさらば・・・

そして、何よりも、その情景を音に閉じ込めた【RadioTINGARA】(特別編40分拡大バージョン)が、鉄ちゃんでない(と思う)我々にも、感動を与えてくれました。最後の汽笛は心の裏側にまで浸み渡ります。
まさに、映画銀河鉄道999の最後の城達也の名セリフ、「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく」・・・そんな感じでした。
RadioTINGARA:
ブルートレイン『富士・はやぶさ』のラストランを脅威のバイノーラルサウンドでお届けします

それを録ってくれたひでおさん、いやいやながらもきちんと心まで録ってくれました。その場にいた人たちになりかわって、お礼を言わせてもらいます!
ひでおちゃんねる:
寝台特急『富士・はやぶさ』/驚異のバイノーラルサウンドでお届け
ありがとう!ひでおさん!

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あー、書いていて鉄分が補給されました(笑)

最近見たニュースで、ブルートレインの給水装置は、いまだ紙袋に水を注ぐタイプでしたね。それをみて、さらに郷愁感があがりました。あの、紙袋の水ってなんでもないんでしょうが、弁当ともに買ったお茶や冷凍ミカンと同じように、汽車や特急に乗ることができるという特権だったんですよね。

http://mainichi.jp/select/wadai/graph/hayabusafuji/(毎日新聞社のブルートレイン特集)

そして、さらに記憶が遡ります。
私が高校時代、東北方面からの終着駅は上野でした。上野駅は昔の駅舎で、鳩が多く住み、懐かしいような古びたような温かいような、人生の思い出が染みついた駅でした。故郷を出て東京に向かう新幹線に乗って、雪残る山形を後にして、孤独感に憂鬱になりながら桜咲く上野に到着。右も左もわからないままにおのぼりさんは東京に来たのでした。

最近、地元ローカル線に昔走っていた汽車が戻りました。あるイベントで実現したのです。40年ほど前に走っていた汽車C11を、JRが眞岡鉄道からお借りして、わざわざ「おかえりなさいC11」というイベントを開いたのです。そのイベントのラストランの時にビデオ撮影していたのですが、その最後の汽笛の長いこと!そして、それを聞いているうちに、その汽笛が「ありがとう!さようなら!ほんとにみんなありがとう!ぼくを忘れないでね!」といっているように聞こえて泣けました。(また見てみるかな・・・)

今回のブルートレインのラストランの汽笛も、同じようにいろいろな熱い思いが詰まって聞こえたものですから感動するのでしょうね。(涙)
そして、その記録をしたTINGARAの二人に感謝し、挿入曲に使われた「蒼い翼」の妙に改めて感動しました。

拝(-人ー)

平成21年3月14日土曜日

やっぱり明るいね

レンズも明るいですが、その分、光も多く映っちゃいますね。
天文分野では、それを「光害(こうがい)」と呼ぶのですが、風景写真としてはありなんですね。



もっと暗い所に行くべく、友人に「つきあえ!」と脅しをかけているところです(笑)
だって、独りだと、怖いし、暇だしねぇ。

平成21年3月1日日曜日

星降る寒い夜に

星空写真の実験です。
なかなか星が出なくて、待つこと1ヶ月ほど。
待ちに待った新しいレンズで、星空写真の実験です。

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仕様機種 Canon EOS Kiss Digital N + SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF

レンズを無限∞に合わせ、Av(絞り優先モード)にして、ISO感度と絞りを変更しながら冬の大三角形を撮影してきました。
条件としては、オリオンが西に沈み加減、おおいぬのシリカが街の灯りでかぶり気味という条件でした。
気温は、マイナス4度~5度ぐらいで、冷却効果でダークノイズの発生しにくい条件なのでしょうか?ただし、寒いとバッテリーの持ちが逆に悪くなり、霜にも注意です。

実験
F1.8 ISO 200 25秒
F1.8 ISO 400 15秒
F1.8 ISO 800 8秒
F1.8 ISO1600 4秒

F2.2 ISO 200 30秒
F2.2 ISO 400 20秒
F2.2 ISO 800 10秒
F2.2 ISO1600 5秒

F2.8 ISO 400 30秒
F2.8 ISO 800 15秒
F2.8 ISO1600 8秒

F3.5 ISO 400 30秒
F3.5 ISO 800 25秒
F3.5 ISO1600 15秒

F4.0 ISO 800 30秒
F4.0 ISO1600 15秒

その中から抜粋してアルバムに載せてあります↓

実験君


〇星が流れない写真を撮るシャッタースピードの限界は広角30mmのレンズで8秒以内が理想のようです。
〇明るいからといって、開放で撮るとレンズの特性か周辺部の光源がフレアを起こしてしまう。
〇絞っていい感じなのはF2.8近辺
〇ただし、ISO感度を上げるとダークノイズ等が発生する
(EOS KissDNではISO400まで?)
〇ISO感度を下げると、撮影時間が長くなり、星の軌跡がでてしまう。
ただ、テープで固定しなかったので、もしかしたらピントが甘くてフレアが出ている場合もある?

これらの結果から、
Canon EOS Kiss Digital N + SIGMA 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL RF
で、実用的な画質は、
F1.8 ISO400 15秒
F2.2 ISO800 10秒
F2.8 ISO1600 8秒

タイムラプスとしては、
F2.2 ISO1600 5秒あたりとなるのでしょうか?
あとは、ロケーションとシチュエーションと根性そして、天気などの運でしょうねぇ。

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「うんちく」
まぁ、三脚に望遠で星を撮る人はあまりいないと思いますが、広角以外で星を撮る場合は、望遠鏡についてくるような自動赤道儀で追尾しないと無理です。周回する星を撮る場合は、三脚固定でなるべく暗く長く撮るのが王道なのでしょうか。(F11とかで1時間以上とか撮ってますよね?)

また、デジカメは基本的に赤外線カットしてますので、赤系の本来見えるはずの星や光も見えなくなってしまってます。スバルは青色系なのでOKですが、バラ星雲や北アメリカ星雲などは赤外線カットしない機能付きのカメラが必要になりますね。

そして何よりも、現像処理の難しさ・・・黒を赤系にするか、青系にするかとか、ノイズと星との戦いです(涙)

だから、最近の高感度対応カメラがいいんですけどねぇ。あまり明るくないレンズでも撮影秒数も短くでき、なおかつノイズカット処理能力も高いです。(ひでおちゃんねる参照)