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平成22年9月20日月曜日

Silent Garden

9月12日、CDのアルバムが届いた。長屋和哉氏の五年ぶりの待望のニューアルバムである。
タイトルは、『Silent Garden』。



梱包をときほどき、早速CDを出してみる。ジャケットの写真に目が止まった。おそらく冬の八ヶ岳近郊の森とどんよりとした雲に閉ざされた空の写真であるが、それを見た瞬間、自分がその冷厳の森の世界に連れ込まれた。よく、冬はモノトーンに例えられるが、実はそうではない。光の加減では青くも紫でもある。そんな森の静寂の中で、冬特有のピンと張り詰めた空気を感じ。時折舞い降りる雪を感じながらCDを聞きはじめた。

「・・・静寂の森に、音もなく雪が降り積もるように、静かに舞い落ちる音たち・・・」(説明文より抜粋)

まさしく、そんな感じだった。

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長屋氏は、TINGARAのHideoさんから紹介された。最初は、Hideoさんのホームページで。
長屋氏が出したエッセー本、「すべての美しい闇のために」と氏の紹介だった。そのタイトルに打ちのめされた。なんて美しいフレーズで、なんて深い闇を感じさせるのだろうと。闇のコントラストをアナログで表現できる人はそうそういない。
それからしばらくして、今年、その本人とお会いできる機会があった。Hideoさんの主催するギャラリーでのライブがあったのだ。その日、ライブの後、バーボンを酌み交わしながらいろいろな話をした。さらに、本人に会ったことで、さらに惹かれていった。
東京の夜景をつまみに、大好きな人たちと飲む酒はうまい。
いずれ社交辞令的に交わした約束を何とか果たせまいか、現実的に考えている。

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そんな記憶をたどりながら、ジャケットをめくった。サインとともに、奏でた詩が脳天を震い起こす。
その中の一節、
~ 記憶は水底で色彩を失う ~
に、目が止まる。
近くを流れる川底に横たわる、鱒の目を思い出した。色あせて白くなった目。それが私を見ていた。

そして、『Realm of the North』から音が雪になって深々と降り始めた。

長屋氏の音楽は、流し始めると結界を張る。そして、日常とは違う異次元に誘う。
その世界では、虚無感、孤独感、無力感を感じる。そして、すべての鎧を脱いだ自分が、その空間で自分を認識する。私は一人の虚無僧となり修行を思い出す。長屋氏の音楽をそんな風に私は感じている。

まだまだ、このアルバムは聴きはじめたばかりだが、北の人間が普段感じる冬が捉えられていると思う。猛暑が過ぎたばかりだが、私の中には冬の森ができた。

平成22年8月17日火曜日

夏の思い出・・・・

夏の思い出・・・・


息子たちとラジオ体操を頑張った一ヶ月・・・・

嫁さんと息子たちの水泳の特訓をした・・・

自由研究の材料を探しに、自然公園を探索した・・・
セミとクワガタを捕まえた・・・



家族で、10キロの道のりをトレッキングをした・・・
そこで、土石流の跡に出会った・・・



ある日、山頂でラジオ体操をした・・・
そこから、おばあちゃんに電話で報告した・・・

ある日、次男は初登山をした!大雨に出会い、びしょ濡れになった・・・
膝が笑うのを初めて経験した・・・



家族でプールに行った!また水泳の特訓だ!
でも、ゲリラ豪雨のためにほとんどプールに入れなかった・・・

花火を見た!綺麗だった・・・
もっと高いところに登って見ようとして、次男が落ちて怪我をした。ママとおじいちゃんに叱られた・・・



夏休みがまもなく終わる・・・
でも宿題が終わらない。パパとママが神の手を使った・・・



明日から、学校が始まる。

平成22年7月10日土曜日

都会のアイランド・・・【island gallery】

先日7月2日、仕事で横浜へ出張となりました。仕事が終わりが17時半過ぎと聞いていたので、最終の新幹線でもギリギリと思い、次の日も行きたい場所があったので宿泊にしました。

一泊するとなると、なんとなく夜が寂しい。孤独に耐えられない私は、TINGARAまたはBOKUNEN関係者や旧友、ネット仲間、仕事関係者、姉のいづれかの仲間と会って夕食を楽しむようにしています。書いた順が最近の私の声掛けする優先順位かな?

おかげさまで皆さんが時間を作ってくれ、和気あいあいと騒げるのがホントに楽しいです。
音楽や映像、写真、家族の話など話題は尽きることなく時間があっという間に過ぎていきます。

今回も、寅さん、ハルちゃん、ジンちゃんが急な出張話だったのにも関わらず、優しく誘ってくれました。昔はよく通っていた甲州街道沿い、初台の焼鳥屋さんで乾杯することになりました。残念ながら、前回お邪魔した天空居酒屋は主留守のため閉店中だったので行けなかったのですが、懐かしい京王線沿線もいいものです。
ちなみに、天空居酒屋の主のひでおさんは南国の山へ柴刈りへ、准教授のまっちゃんは南国の川に洗濯へ、ギャラリー店長のさおたんは、南国へ秘境めぐり(?)へ行っていなかったのでした。

さて、寅さんとの待ち合わせに30分ほど余裕があったので、最近の東京での詰め所【ボクネンズアート東京】に行くことにしました。実は、ボクネンズアート東京は6月30日をもって無くなってしまいました。

でも、実際にギャラリーが無くなったわけではなくて、7月1日から名称が【アイランドギャラリー・・・island gallery】に変更なったのでした。

現在、世界的に有名になった版画家の名嘉睦稔さんが沖縄にアカラギャラリー(名嘉睦稔氏の美術館とギャラリーとプロジェクトコア主催のカフェやショップなどが入った多目的スペース)をオープンするにあたり、ボクネンズアート沖縄をなくし(まだ行ってないのに!涙)、それにあわせボクネンズアート東京も名称を変えることになったのです。(アイランドギャラリーでは、睦稔さんの作品は今も売ってますよ!)

その新しくなったアイランドギャラリーは、その名称変更の前に、昨年、内装変更を行いました。それによって、昨年からいろいろなイベントができるようになったのです。
版画などの作品を飾るだけでなく、写真展を行ったり、トークライブやミュージックライブなどもするようにもなりました。
大好きな写真家、仲程長治さんの写真作品も展示即売されていたりと、大変面白いスペースになりました。

東京での私の詰め所でもあり、TINGARAファンの詰め所、名嘉睦稔ファンの詰め所、気の置けない仲間たちの集まる楽しいギャラリーです。待ち合わせ場所にもいいかもしれませんね。
また、お邪魔します。
まずもって、『Island Gallery オープン』おめでとうございます!

☆Island Gallery 公式サイト http://islandgallery.jp/

平成22年5月31日月曜日

『かむながら』 by TINGARA

私が懇意にしているミュージックユニット「TINGARA」(てぃんが~ら)が待望のアルバムCDをリリース。

このブログをみている人の中には、「あれ?」と思った人もいるはず。
というのは、昨年末にも『Meditation』のリリースで盛り上がっていたはず?と。
いやいや、昨年末のリリースはネット販売だけでCDにはなっていないのだ。
※参照 『Meditation』 By TINGARA

「いや、まてよ。『命の森』は?」と思った人は深い!
※参照 『号外!
確かに2008年の夏にCDはリリースしてます。
が、プライベートブランドのためか、メジャーで販売されませんでした。
しかしっ!このかむながらは、なんと、メジャー販売されております。DMM.COMやAmazonやWaveやらといろいろ有名どころで発売されているのです!
ですから、皆さんのお気に入りのところから買えるのです。

そして、雑誌にも載っているのだ。
※参照 雑誌『Switch』 最新号 Vol.28 No.4(2010年4月号)
我々応援団も頑張ってプロモーションしないとねぇ。山形にもプロモーションに来ます?

さて、『かむながら』とタイトルがありますが、その意味は?
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かむながら 【〈随神〉】
(副)
補足説明「な」は格助詞「の」に同じ、「から」は本性・性格を意味する語
(1)神でいらっしゃるままに。神として。かんながら。
「やすみしし我が大君—神さびせすと/万葉 38」
(2)〔神の御心のまま人為を加えないことから〕神慮のまま。かんながら。
「葦原の瑞穂の国は—言挙げせぬ国/万葉 3253」
提供元:「大辞林 第二版」
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だそうです。
とてもいい出来のアルバムなので、ぜひご購入を!

平成22年5月17日月曜日

アストロ・ファミリー

親子で、地元社会教育団体が主催する「親子星空教室」に参加してきました。

☆★・。。。・*。・・・

まだ六時半、夕暮れには早い時間帯にいつもより早めの食事を済ませ、参加の準備をする。
パパは、カメラ、メモリーカード、レンズ、三脚、コントローラー・・・etc必要機材を一式準備し、事前に設定などを済ませておく。すべてが整うと、車にそれらを載せ、今度は子どもたちの準備に取り掛かる。
日中は半袖でも暑いくらいだが、ここ山形は日中と夜では寒暖の差が激しい。だからこそ、糖分が沢山のおいしい果物ができるのである。でも、山形県人が糖分たっぷりとか中味ギッシリだという話は聞こえてこない。
ともかく、寒くないように長袖のジャンバーを用意し、たまたまその場にいた次男に、念のため手袋を準備するよう勧めた。
ママはというと、食事の準備で忙しい。長男に手伝いを頼み、三男にはジャンバーを着せ、急かせながら子どもたちと夕食を済ませた。

車の準備をしていると、長男が、
「パパ、あれ見て!」
と西の空を指さした。6時半頃だが、「宵の明星」金星がお月様とぴったり並んでいるではないか!
しかも、お月様は三日月ぐらいになり、暗い部分もよく見える。とても神秘的な光景だ。

そして、身支度を済ませ車に乗り込むと、自宅から車で10分弱の自然公園へと向かった。
時折ここで天体撮影などもするが、里が近いわりに光害が少ない。特に西側は、朝日連峰や月山という被写体もある。
コテージもあるので、東京からのお客さんがきたら、ぜひ泊めたい場所でもある。
6月中旬からは、ヒメサユリの楽園となる。夏は虫探し、秋はちょっとした紅葉も楽しめる。

そんな我家御用達の自然公園に到着すると、すでに教室の仲間の車でいっぱいだった。
主催者の他、地元の天体マニアが30cmを超える反射望遠鏡などを準備し、説明をしてくれる。
彼らの中には、天文ソムリエとか彗星ハンターとか本格的な人もいて、天文ファンの私もいろいろと教わっている。
そんな説明の中、今日の日を選んだのは、金星が食(月に隠れる星食)が見ることができるかもしれないということと、野口さんの乗る国際宇宙ステーション・・・通称「ISS」が山形上空を通過する人のこと。
これは、天文ファンならずとも血沸き肉踊る天体ショーが見られそうだ。

早速、三脚を立て、そのショーを写してみた。



今回、5Dmk2での天体撮影は初めての挑戦である。
そして、20mmの単焦点レンズを使用したので、大きな失敗はないのだが、いろいろと調整や撮影時間の実験をしてみることにした。
なにより嬉しいのは、ライブビューでピント調整に失敗が少ないということ。目標の星(一等星以上)があれば、それにピントを合わせて撮影できる。
また、ISO感度も高感度撮影でもノイズが少ないと定評があるカメラだけに、どんなものか気になるところであった。

実際には、主にf1.8~f2.8の絞りで撮影。ただ、星周写真の時だけは、感度を落とし、絞りもf22ぐらいまで絞って撮影してみた。夕暮れ直後なので、条件は難しい。

そんな調整に私が四苦八苦している最中に、担当者から、
「人工衛星が飛んでますよ!」
との声に、みんながその方向を見た。まるでプラネタリウムのような光景だった。人工衛星は、無言で天空を横切っていった。

そうしているうちに、ISSが西の空から出現した。
あわてて、バルブ開放で撮影した。星も流れるが、ISSを線で追うにはこの方法が一番。
で、撮影も終わった頃に、三男が三脚にぶつかった。
さすが、親子教室。ハプニングはつきものだ(涙)そして、これがその成果だ!(笑)



他にも、懐中電灯に赤セロファンを当てているものの、上に向けられると、撮影にはかなり厳しい。
三脚に激突やら、そんな光害に悩まされながらも、撮影の実験や、タイムラプス撮影の実験の一通り済ますことができた。
子どもたちも、寒くなってきて、飽きてはきたが、八時半までの一時間半の天体ショーを楽しんでくれたようだ。
次回以降の六月、九月、十一月の観測も楽しみだ。

☆★

ちなみにママはというと、最初は星空を楽しんでいたのですが、だんだんと寒くなってきて、次男が準備した手袋を無理やり借りて(奪いとって)いたようです。念のための防寒対策は、田舎においては重要ですな。

さて、星空に包まれた夜、みんなは帰ってきてどんな夢を見たのかな?
星野写真の実験やタイプラプスの実験については、また今度~。