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平成21年11月3日火曜日

正しい花の頂き方?

以前のブログにも書いた食用菊ですが、今年もたくさんいただいております。
ただ、あまりにも菊の香りがきつすぎると、こちらの方言でいうところの「はばげるは~」となります。
「はばげる」=おえっとなること。
そんな感じかな?むせるぐらい、香りが鼻から喉から入ってくるのです。



以前、このように咲いていた菊の花ですが、花が開くまで待って花の部分を摘み取ります。
そして、その花をむしり取ります。そうすると、花びらだけになります。

この量で、一体どのくらいの数の花がむしられたのでしょうか?
結構な大きさの花束が我が家からは消えたはずです。(汗)

これをむしるのは、おふくろと息子たちの仕事で、おだてられながらむしらされているようです(笑)
時折、私も手伝います。そうすると、指に菊の香りが染み込みます。
しばらくはこの香りは抜けません。その間だけ、菊の花香る素敵な男子になるのです。すいません、言いすぎました。まぁ少しは、加齢臭防止になったのでしょうか?

ただ、みなさん、「あの子は、僕のこと、好き!きらい!好き!きらい!」なんて花占いしながらむしりますと、おそらく一晩以上かかるかと思いますので、それはしないほうがいいかと思います。(しないと思いますが・・・)
昔、花びらの数を数えるという自由研究をした友人もおりましたが、一体何枚だったのか…今となっては思い出せないです。よく考えると、すごいことですね。いまさらですが、彼に「よくやった」と健闘をたたえたいと思いました。

さてこの後、この花びらは、石川五右衛門よろしく「釜茹での刑」にされるのでした。この時、色が良く出るために酢を少々入れたりしていたような気がしますが、茹でるのはおふくろの仕事なので、記憶があやふやです。すいません。そのうち、機会があれば、聞いてみます。

ところで、湯がいた菊は、しばし水にさらされます。そして、水気をしぼり、食べる時が来るまで冷蔵庫で冷やされます。大量にある場合は、ここで更に「極寒の刑」にされます。
いわゆる冷凍保存ですね。知り合いの方は、この時、ビニールに二重に入れます。最初ビニールに食材を入れて、さらに二重目のビニールに入れるときに、食品名と冷凍日を書いた紙を滑り込ませます。これは、冷凍焼けを防ぐのと、先入先出の鉄則をしているわけです。まさに、主婦の知恵ですね。
そう、思い出してきました。私は仕事柄、過去に、すでに化石と化した冷凍物。あるいは、もうすでに5年以上は経ってしまっているビンテージ級の冷凍食品など、家の中のタイムカプセルをいくつも見てきました。(涙)
教訓・・・こういった冷凍食品は、3カ月程度、お正月のごちそう程度にとどめたいものです。一年経つのはさすがにやばいです。



話は変わりますが、
先日のこと、私は見たこともない色の食用菊が我が家に届けられていました。
基本的に我が家は頂き物が多いんで、いろいろな種類の食用菊が届けられますが、この色の食用菊は初めて頂きました。
写真を見てもらったら、だいたいの色は想像できると思いますが、あえて文章で表現するとすれば、あずき色を赤に近くしてダークトーンにした色という感じでしょうか?上品というかゴージャスな色です。
ちょっと暗めですが、花弁近くの部分の黄色がアクセントになり、ドレスとかだったら良い感じの色の組み合わせですね。


息子が臭いを嗅いでますが、とてもいい香りです。普通のよりも濃い香りのような気がしました。
いろいろと香りを嗅いでいる私と息子は、違いがわかる男になるでしょうか?



さて、そういった感じで食卓に上がります。



たいていは「おひたし」にしていただきます。
醤油で食べるもよし、酢醤油でたべるもよし。私は酢醤油が多いかな?
ほかにも、食用菊の天ぷら、おみ漬などの漬物に混ぜる(彩りがきれい)なんて食べ方もあります。※1
そういえば、「晩菊」なんておいしい地元の漬物もありましたね。
黄色の食用菊は、ほうれん草のおひたしと混ぜて、まるで菜の花のように食卓に出てくる場合もあります。

贅沢な食べ方ですが、ほうれん草や食用菊、ゆでた枝豆を混ぜた「おひたしのサラダ」なんてのもお勧めです。ごまドレッシングなんかが上品ですね。

そんな感じで、山形の食卓は彩りよく香りよく賑わうのです。
10月の下旬頃、訪ねてきてもらうとごちそうしますよ。

* ☆.。.: 追 記 .。.:*・゚☆.
※1
いろいろと反響ありまして、食用菊の食べ方のバリエーションについての指摘がございましたので、補足します。
Donnさんのコメントにもありますが、食用菊の食べ方は、おひたしやてんぷら、漬物のほかに、酢の物、和え物(ごまとかくるみとか)、吸い物に浮かべるなんて食べ方もあるようです。

※2
淡い紫の食用菊は通称「もってのほか」という品種です。本当の名前は「延命楽(えんめいらく)」と言うそうです。名前の由来は、「この菊がこんなにおいしいのは、もってのほか(思っての外)だ=思いもつかない」とか「天皇のお印(菊の御家紋)を食べるなんてもってのほか」とか「お殿様のものを食べるのはもってのほかだ(けどやめられない)」などと伝えられています。

3 件のコメント:

donn さんのコメント...

父の故郷新潟(市)でも食用菊、酢の物でいただきますよ~。わたしも好きでした。

あるときフランス人の若い友人に「食べるんだよ」と話したら、げげげ、と言われましたが(意訳)。

抹茶は茶の葉の粉末だ、と聞いた某仏人女優も「げげげ」(意訳)。

抵抗ある人はあるようですが、あの食感とほのかな味わいは忘れられませんなあ。

Zabun さんのコメント...

>donnさん
お父様が新潟出身とのことで、やはり食べましたかぁ。仲間がいて安心しました。

食べている地域をざぁっと、調べてみると、新潟と山形を中心に食べているようですね。
もちろん、全国的に(?)食用菊の栽培があるようですが、ここまで好んで食べるのは局地的のようです。もしかして、新潟から来た上杉藩が広めたのでしょうか?

しかしまぁフランスの女性陣には日本の食卓はあまり理解できないようですね。(苦笑)
山形にぜひ連れてきてください。少しは印象が変わるかもしれません。

Donnさんの忘れられない食用菊の繊細な味わいは、古き日本の伝統を守る大事な食文化ですね。

寅さん さんのコメント...

相方のお友達の1人が山形に居ます。
過去に「もってのほか」が大量(?)送られて来た際にはちょいとしたパニックに。(笑)

食用菊がある事は知っていましたよ・・・でもね。(T_T)
小分けに冷凍してお浸しと天ぷらで1ヶ月余やっと片付けましたよ。
美味いと言うか・・・美味と評した方が合ってたかな?(^_-)-☆