Skyward the Spirit,Earthbound the Soul 「魂は空に 魄は地に」
帰宅したら、長屋さんからCDが届いていた。
待望の再販CDである。廃番になったCDが再版されるというのが奇跡的である昨今、大変うれしいことである。この調子で、「すべての美しい闇のために」も再販されて欲しい。
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そのCDを聴く前に、同封されていた手紙と写真を見ていた。
『(前略)
魂は空に、魄は地に
これは私の至上の呪文である。
やがて私のいのちが尽きて、虚空に霧散する時、叶うならば私の魂も天に帰り、
そして私の魄は一切の我執と苦悩と悲痛を解き放って、
水のひと雫のように、
雪のひとかけらのように、
この地に溶け込むように還ってほしいと思うのだ。
魂は空に、魄は地に
水のひと雫のように。雪のひとかけらのように。』
この人の魂魄は我々の次元の違うところにあり、私達が何を語ろうとも救えないところにあるように思えた。
恐らく、長屋さんの中には、暗くて美しい闇があり、そこには絶え間なく雪が降り続く。
そして、降り積もった一切の音を吸収する厳寒の中に、長屋さん自身が身を置いているのであろう。
長屋さんの闇と無音と極寒は、我々では考え及ばぬほど、深い。
そして、孤独だ。
ブラックホールのような空間を胸に秘めたまま、どこに向かっていくのだろうか?
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『音によって、音のない世界を表現すること」と定義づけられたこのCD。私も、長屋さんの無音の世界に引きずられたようである。
長屋さんには、出羽三山神社の中でも、「月山神社=月読命・阿弥陀如来の世界」がイメージ的には合うような気がした。
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